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ゼンテック・テクノロジー・ジャパン<4296>

岩崎さんのところの1周年パーティーに参加しながら、
なんだかんだでこのことを考えておりました。

参考資料としてはとりあえず、
・平成20年3月期 決算短信
・平成20年3月期 第3四半期
・平成20年3月期 中間決算短信

今回の決算で気になったこととしまして、
1 売掛金が思ったより増えていないこと
2 のれんが結構な額で発生していること
3 営業利益が思ったよりいいこと
この3つがあります。


で、件の「のれん」でありますが、
どういう会計処理なのかなぁと。

この「のれん」が連結調整勘定の類ではないのは確実で、
個別のほうで発生しているはずなんです。
(バイ・デザイン・マーティングの連結は無関係で、
 設立当初から「のれん」が発生はありえない。
 サクセスについてはそもそも連結していない。)

では「のれん」が発生するときはどんなときか考えますと、
個別決算においては「合併」などの企業再編が浮かびます、
でもそんなものはIRされていないわけで、該当なし。
そもそも、公告が必要になるものが捕捉されていないはずがない。
そこで他に発生する可能性がある会計事象としては、
営業譲受などの類ぐらいしかないわけですよ。

そこで気がつくのが商標権というやつでして、
こいつ絡みなんだろうなぁと思わざるをえない。
そこにさらにうっち~さんの某掲示板の指摘を受けてみると、
例のバイデザインの商標権をゼンテックが取得しているわけで、
この関係である可能性は捨てきれないだろうなと。
ということで、ゼンテックが「どこからか(バイデザインかもしれない)」
バイデザインの商標権などを含めていろいろ営業譲受を行った、
というのを前提に以下は話を進めていこうかなと。

先ほどのエントリーでも挙げましたが、
連結キャッシュ・フロー注記の非資金取引の固定資産の金額と、
のれん+商標権の増分と思われる金額がほぼ一致していることから、
当該営業譲受は資金を対価とせずになされたと推測されます。

その場合の会計処理としまして、

(流動資産「売掛金?たな卸資産?)18億円/??? 33億円
のれん *約12億円
商標権 約3億円

こんな仕訳が想定されるわけです。

(※のれんの約12億円の計算
  当期末残高-前期末残高+前期償却額
  1,376M-245M+81M=1,212M
  前期分ののれんの償却額と同額が当期も償却されているハズ。
  となると、今期発生のれんの償却額は。。。
  当期償却額-前期償却額
  92M-81M=11M
  先ほどの1,212Mは償却後なので12M加算して1,224Mが当初発生か?
  仮に1,224Mとした場合の1ヶ月当たり償却額は、
  5年償却 1,224M/5y/12m=20M
  20年償却 1,224M/20y/12m=5M
  計上した以上は無償却ではないでしょうから、
  はてさて何年でやってるんでしょうか?)

流動資産の項目がいったい何なのかというのは気になりますが、
それはひとまずおいておきましょうか。
とりあえず気になっているのが、貸方勘定はなんぞや?なんです。

営業譲受資産 33億円 / 対価 33億円

仕訳的に可能性としてありえるものとしては、
・資産勘定
・負債勘定
・資本勘定
・収益勘定
・費用勘定
の5パターンしか会計上ありえません。
(簿記の基礎ですねこれは)

とりあえず可能性としてないものを排除していくと。。。

<負債勘定>
可能性的にありえるのが「短期借入金」ですが、
普通に考えたらこれに化けるとは考えずらい。。。
UBSの社債が化けた分が23億円程度存在して、
長期借入金から短期借入金へのシフトだろうなと推測。
関係会社からの短期借入金が12億円あることになってますし。
(関係会社短期借入金が貸方という可能性もある?)

<資本勘定>
株主資本等変動計算書に目をやりますと、
資本金と資本準備金が増えているわけですが、
合わせても26億程度なんですよね。
UBSのワラントについては、
3月末時点での未行使残存額については、
2008/4/2のIRにて43億円とされてますから、
当初70億との差額が27億円存在しているわけでして、
資本勘定の増加分はMSSOの分だろうなと。

<収益勘定>
営業外収益、特別利益に30億円もないですから、
可能性としてはありえないわけです。
じゃあ売上高か? それは禁じ手すぎます。
さすがにそれに手を出していたら粉飾ですよ。

<費用勘定>
営業外費用、特別損失はさすがに使えないはず。。。
じゃあ売上原価なのか?
平成17年3月期 69.7%
平成18年3月期 70.1%
平成19年3月期 77.1%
平成20年3月期 74.0%
原価率的にはむしろまだ高い水準ですし、
30億クラスをぶつけてしまったら、
さすがに歪になるとは思うんですけどね。
とはいえ、営業利益が良すぎると感じた向きとしましては、
全額といわずとも、一部が関係している可能性については、
捨てきれないなと思っております。

<資産勘定>
第3四半期時点での個別財務諸表上、
売掛金 4,621M
売上高 5,595M
期末時点での個別財務諸表上、
売掛金 3,882M (対第3四半期  -739M)
売上高 8,412M (対第3四半期 2,817M)

売上高は増えてるんですが、
意外に回収が進んでいるわけで。。。
売掛金とかあやしげなんですけどねぇ。
矢さんが仰るところの、貸倒引当金の話にしても、
こういう形で回収がなされているから、
滞留している債権はなくなりましたとかなんとか。。。

流動資産 17億 / 対価 33億
 売掛金?      売掛金? 
 たな卸資産?    売上原価?
固定資産 15億
 のれん 12億
 商標権 3億

借方と貸方で売掛金が登場しておりますが、
相手先が異なるからありえる話ということで。
B社という存在を仮定したときに(w)、
B社に対する売掛金が、B社が保有していた外部の売掛金に化ける、
そういうことになるんですよね。
手形の裏書みたいな話ですけど。

とりあえず、推測に推測を重ねて検討してみましたが、
ありえない話じゃないような。。。
・営業利益の上方修正
・意外に増えなかった売掛金
・貸倒検討の回避
とも符合するので、個人的には辻褄が合うんですよね。。。


・営業譲受の類のIR不足
(のれんが発生するような事象を未開示とか。。。)
・のれんの増加についての説明不足
(決算短信の記述として投資家に優しくない)

というか、この会社のIR姿勢は、
前々から批判があるところではありますが、
相変わらずひどいなと思った次第。

あと某所で見かけた矢さんに向けてのコメント。

>>
・バイデザイン買収しちゃったら連結は売り上げも利益も消えちゃうぞ
>>

だからこそ営業譲受の類だろうなと思われます。
株式取得は金がないから無理でしょうし、
合併のような資本が増加するパターンは、
純資産の部の内容分析の限り行ってないと思われますので。
営業譲受を利用すれば、連結対象外のままでいてくれて、
のれんの計上できた上に、債権回収も可能なスキームが描けるハズ。

>>
本決算の短信は監査法人の承認とって発表する。ハンコはたしかにないけど。

万一承認がない場合でもその旨開示するはず。
>>

年度末決算であっても監査人承認はないパターンも多いです。

承認があったかどうかの開示については、
四半期財務・業績の概況のアレですかね?

四半期財務・業績の概況については雛形上アレがあるために記載しますが、
決算短信については雛形上アレがなかったような記憶が。

というかWPは、
短信は見ないというポリシー、
と耳にしてるんですが。。。
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タグ : 反市場勢力

Comment

>>岩崎さん

マイドです。来月よろしくお願いしますね。
ウチのブログも、コメントのほうが面白ことが多いので。。。
山口先生のところも、yurakuさんのところも同じですよね。


>>ひろんさん

こんばんは。この決算内容ならば、上がってもおかしくないかなと思ってましたが、下がりましたねぇ。
もはや業績マジックが通じない状況になっているという理解でいいのかもしれません。
「資金調達ができました!」「有利子負債が圧縮されました!」
のIRのほうが、余程株価にインパクトがあるのかもしれません。
退場さえしなければ、マーケットは何度でも参加できますから、がんばってくださいね。
私も昔、ここのホルダーやってまして、半分になったことがありますが、なんとか生きております(笑)

ストップ安

こんばんは。
うーん、ゼンテック・・・見事にやられちゃいました(´;ω;`)
覚悟してましたけど、ストップとはぁ(笑)

リベンジ頑張ります!
決算などの解説これからも見にきまーす。
更新頑張ってください。

こんばんは~。先週はお疲れ様でした♪
あ、カキコ見てたら、面白そうなトークが(笑)
楽しみにしております(*^_^*)

>>矢さん

こんばんは。マイドです。
決算短信を見ていない場合には、有価証券報告書提出に向けて、監査人指摘による修正・訂正が入る余地は大いにありえると思います。
この会社は2008/1/22に「平成20年3月期中間決算短信の一部訂正について」というのを発表しましたが、中間決算短信の発表は2007/11/19でしたから、2ヵ月後の話なんですよね。

それはさておきまして、ひと波乱ですが、あったらあったで面白いからいいなぁとは思いつつ、あんまり修正は期待できないかもなぁと思ってみてます。
「ふざけた売上債権残高 ← 貸倒検討」
というのがメインだと思うんですけども。。。
今回の営業権関連の売掛金回収スキームが認められるようであれば、今回の決算は乗り切ってしまうんじゃないかなぁ。。。

次期以降は、有価証券の減損の虞に加えて、のれんやソフトウェアの償却負担が重いことや、たな卸資産の低価法変更など、爆弾は多数かかえているんですけどね。
爆弾処理は次期にうまくやっていくような感じがしてたりします。そしてコベナンツの存在を考えると株券印刷業は必須でしょうから、リファイナンスはあると思ってみてますけどね。
さてさて、どうなりますことやら。

なるほど、そういうことですか。
つまり、この後WPによって若干修正が入る可能性はある、ということなんですかね?

赤字になるだけで財務制限条項のトリガーが引かれるようなので、まだひと波乱期待してしまうなあ。

>>diasさん

こんばんは。マイドであります。
今回の決算は面白くてよかったです。
個人的には「まだ粘るか」という感想ですけども。
流動資産とされているのは、何らかの通過勘定程度、に思っておけばいいんだろうなと。
すぐに何かに化けているような感じがします。

セミナーですけれど、決算書の読み方もやろうかなと思っていまして、ちょうどいい題材が。。。

連続カキコすみません

まとめて書けばよかったですが、貸付金もあやしいですね。
BS短期の減1.24億円、長期の増3.0億円:差引1.76億円の増に対し(長期はいかにも短期から振り替えただけの印象)、
CF計算書貸付の支出約10.0億円、貸付の回収による収入約5.10億円:差引4.90億円の増。
3億円ちょっと差額が生じている計算になります。
(買掛金は差額が生じている以上、単に相殺しているだけとかで、ありえるかなと思いますよ。注記は何とでも書けますし。)

それにしても6/7セミナーですか、行きたいなあ。
テーマがいいですね。

>>ひろんさん

2回目のコメントありがとうございます。
ここの決算書は現時点ではかなりの難解度を誇ると思いますよ。私もよくわかりませんし。
ちなみにメールをいただいても、ヤバイ内容はお答えできませんので、何卒ご了解のほどを。。。

>>diasさん

貸方は売掛金で確定っぽいですね。
仰るとおり、CFの不整合で確定かなと思いました。
流動資産の部分ですが、現金は非資金取引という性格上否定されて、売掛金もだめですか。
買掛金とか未払金の減少もありえるかなと思ったのですが、流動資産と書いてありますしね。。。
ただ、1点だけふと思ったことがありまして、コレかなと。
別エントリーで継続させます。

>>矢さん

マイドです。
今年、私も久々に監査したんですが、そのときのスケジュールまで。。。
3月決算を前提としてくださいませ、
4月末 会社法の計算書類監査
5月末 金融商品取引法の有価証券報告書監査
決算短信はざっとは眺めましたけど、計算書類との整合性がメインなんですよね。
ですから逆に言うと、計算書類に記載がされない箇所については、未監査の可能性が高いということで。
さらに言ってしまいますと、そういう会社であれば、決算短信は未監査とすることで、監査人に迷惑かけずに2ヶ月好きなことが。。。
4月末に発表して、6月末の有価証券報告書提出のときに修正というか訂正だせばいいわけですから。
去年のゼンテックの中間決算短信と半期報告書がそういう印象でした。
ああWP見てないんだろうなと思いまして。

お見事

非資金取引の注記は気づきませんでした。

??? 18/売掛金 33
のれん 12
商標権 3
(単位:億円)ぽいですね。
BSの増減と営業CFの差額に着目すると、
前渡金(約6.5億)・買掛金(約8億)・流動資産その他(?億円)が浮上しますよ。

精算書作ってる実務の視点では、
売掛金で33億円ズレたままですから、売掛金以外の科目が浮上して(仕訳の?が売掛金になるなら、BSの増減と営業CFの差額が33億円ではなく15億円になるような気がします)、
次に怪しい棚卸資産はBSの増減と営業CFがほぼ一致。
つまり、売掛金と棚卸資産以外だろうということになります。

CF計算書:
・「受取利息及び受取配当金(約2億円)」と「利息及び配当金の受取額(約0.5億円)」の差額は貸付金のものでしょうね。未収になってて、差額は流動資産のその他にあると思われます。
・「支払手数料(約1億円)」恐らく営業外のもので営業CF その他の上にしかないですから、中身は分かりませんが、これは未払になっているんでしょうね。

おもしろい・・・

ゼンテック決算の解説ありがとうございました。
ここまで深く決算書について考えるものなのですねー。
すごく勉強になりました!

お気に入りにいれましたので遊びにきまーす。
ゼンテックについてはメールさせてください。
伺いたいことがあります!

うう、いろいろ勉強になりますw

『決算フロー』を昔必死で探ったときに、
取締役は、定時総会の会日の8週間前までに計算書類を監査役会及び会計監査人に提出しなければならない(商特法12 I )。
・・・コレが頭にあって、レビューするもんだと言う先入観が。
新会社法で廃止になって、本決算までノーチェックでOKになったのか、もともと形骸化してたのか・・・

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