伊藤忠商事<8001>
2008/3/27
「当社元従業員による不適切な会計処理について」Ligayaさんのところでも取り上げてらっしゃいますが、
伊藤忠商事の件でございます。
売上数量と仕入数量をいじって、
架空在庫を作っていたんですか、
うまいやり方ですよね、コレ。
「3.本会計処理の内容と長期間発覚しなかった理由等」
の①~⑥は一読する価値アリということで。
・長期間同じ人間が担当
・長期間の安定的な金額推移
・正常な入金決済
・実在庫と帳簿在庫の一致
・口頭ベースの債権債務残高確認
・クレーム不存在
が列挙されています。
・長期間同じ人間が担当
これって仕方ないこともありますよね~
と、最近は妥協的発言をするようになってきました。
「リスクがあることはわかっているが
そのリスクは許容することにしているので
ローテーションなどは実施しない」
というロジックとかいかがでしょうか?
中小企業では無理ですって。
・長期間の安定的な金額推移
分析的手続でOKがでやすい状況です。
監査でも前年比で異常がない場合には、
スルーしてしまう可能性が大です。
・正常な入金決済
遅延したりすると、調査のきっかけになるんですが。。。
・実在庫と帳簿在庫の一致
ここまでやられると厳しい。
未着品が異常なものと認識しない場合には、
そのまま通してしまうかなぁ。
未着品が毎年増加しているようであれば、
気づくかもしれませんけど。
・口頭ベースの債権債務残高確認
ここがダメかなと。
やっぱり口頭ベースはダメです。
・クレーム不存在
これも調査のきっかけになりやすいのですけどね。。。
不適切な会計処理を行う動機が不明なので、
今後の調査を待ってみたいところです。(キックバック?)
「5.当社の財務諸表及び連結財務諸表における対応について」
・遡及修正法
・一括計上法
会社法上は一括計上法でいくけれども、
金商法上は選べると、そういうことでしょうか?
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タグ : 不適切な会計処理
こんばんは。コメントありがとうございます。
そうなんですよね、動機の部分が不明なんですよね。
・個人的な不正だったのか
・ノルマ達成のためだったのか
いろいろ思いつきますが、いまいち分からないという。
会社ぐるみでやるには、ちょっと金額が小さすぎますし。
a) この処理は、必ず露見する。
b) 解雇を受けるリスクをとって、業務成績をあげたことになるが、リスクと収益が見合わない。
c) 会社に、b)にあげたようなリスクを個人に負わせる体質があるのであろうか?もし、そうだとすれば、この会社自体が完全ダメ会社となってしまう。
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