やすらぎ<8919>
2009/4/17
「調査委員会の調査報告(概要)および当社の対応について」「これはひどい」 このレベルはそうそうお目にかかれませんぜ?
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1 役員・従業員に対して支給された報奨金の執行役員への還流
(調査対象とした事実)
平成21年2月上旬、一部役員・従業員に対して報奨金が支払われ、かつその際に、課長へ支給された報奨金から源泉所得税及び住民税相当額を控除した残額(92万円)が、執行役員によって回収されたとする件。
(1) 取締役に(合計600万円)支給された報奨金の「報酬等」の該当性
(2) 取締役に支給した報奨金に関する決算修正の必要性
(3) 課長に支給され、執行役員によって回収されたことの適正性
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(1)については違反は追認で治癒されるでしょうが、
そもそもこんな事象が上場会社で発生すること自体が。。。
未上場会社の事故でみかけることはありますけれど。
(2)は追認されたからセーフとか書いてありますが、
法的セーフだとしても、上場会社としての品格が相当にヤバイ。
(3)については「ヒトのオカネとっちゃダメ!」
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2 人事・労務関係上の問題点
(1) 桐生労働基準監督署による是正勧告
(2) 従業員に対する給与引下げの合意の強要
(調査対象とした事実)
当社桐生MSIセンターにおいて従業員の給与引下げを行うに当たり、合意書の取付けを強要し、既確定給与に対する引下げを遡及的に行った、とする件。
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(1) はまずいんだろうなぁという印象。
その道の専門家ではないのでコメント差し控え。
(2)についてはもうなんといったらいいのやら。
「給料なしよ」はひどすぎる。
「合意書の取付けを強要」とありますが、
リアルな話として、昨今の状況だとありえるのかな。。。
人員整理や減給などなど、労務案件で大揉めしてきても、
全然不思議ではない社会環境と見ております。
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3 子会社である株式会社バリューローンによる事業融資の件
(調査対象とした事実)
①平成18年12月27日に、子会社である株式会社バリューローンが、第三者であるZ社(債務超過会社)に対して、社内の正式な審査手続を経ずに、不動産を担保に取って貸付を実行した、②当該貸付金の約定返済が延滞となった際に、同社社長が社内手続を経ることなく貸付条件を変更した、③当社は子会社バリューローンがZ 社に対して貸倒引当金の引当計上していない、とする件。
(1) 債務超過会社への融資の事実の有無
(2) 担保価値を評価せずに行った融資の事実の有無
(3) 貸付条件変更の際の社内決裁手続の有無
(4) 当社における子会社貸付(平成21年1月27日現在残高132百万円)の貸倒引当金未計上に対する評価
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なにやらいろいろ書いてありますよっと。
・・・
ぶっちゃけ貸倒引当金とかどうでもいいや。
で、ナンボ回収できてますのん?
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4 須田忠雄(当時)代表取締役社長による会社預金の私的流用の件
(調査対象とした事実)
須田忠雄(当時)代表取締役社長が、平成16年11月から平成17年6月にかけて合計7回にわたり98万円~5億円を、当社普通預金口座から須田忠雄個人名義にて送金手続を行った。この送金に当たり、預金出納帳の記載がなく、また仮払金・短期貸付金等の経理処理も行われていない、とする件。
(1) 不正流用の該当性
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ひどい、ひどすぎる。
上場会社でこれはひどい。
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なお、①当該出金後ごく短期間(数日)のうちに、会社口座には同額の金員の入金がなされ、②5億円の送金分に対しては、期間金利が加算されて返済されていることからすると、会社への実損害の発生は認められず、また取締役と会社との利益相反取引についても、事後的に取締役会にて追認すれば有効とされる。
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株主のものであるはずの会社を(別に従業員のものでもいいが)、
財布代わりに使えるとか、ありえん(笑)
法的に有効だとしてもですね、
上場会社としてアウトですよ、ええ。
今回の5つの事象の中で一番悪質と感じましたが、いかがでしょう?
・オーナーに私物化されている企業
・「箱」企業
は同レベルでアウトという認識。
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5 他社との不動産取引に関する件
(調査対象とした事実)
会社は、平成17年10月20日及び平成18年1月20日に、所有不動産25物件を他社に売却することにより、会社にとって利益相反取引を行うとともに、この売却によって平成18年1月期において過大な売上高と営業利益を計上したとする件。
(1) 他社との利益相反取引の該当性
(2) 他社との不動産取引の概要
(3) 前橋地方検察庁に対する告発事実との関連性
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現在のところはこの事案が一番重いようですね。
これについては黙って様子見にしておきます。
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タグ : 反市場勢力
マイドマイドです。
反社までいきましたか、私は反市ぐらいでとめときます(笑)
一時期、こんな会社でも面白そうだと買おうとしていたんですよね。
おおこわいこわい。。。
こんばんは。ご無沙汰しており申し訳ありません。
この会社はもうそういう会社なんだと、諦めの境地しかございません。
本当は今回の内部統制報告書制度によって、こういう会社が更生するか退場するかしてくれるはずだったのですが。。。
内部統制がむなしい
まるでエンロンJAPAN(?)ですね。こんな会社では私の仕事である内部統制はむなしいだけです。
内部統制以前にガバナンスに問題が有るとしかいいようがありません。
少なくとも上場企業の形にはなっていないのではないでしょうか?
本当にむなしい。これが日本(=村社会)型会社経営のひとつの形かもしれませんが。
まるで、上場に対する藤村の「夜明け前」みたいな話です。
それでも私は自分の仕事をこつこつとやっていきます。それしかできませんから。
またお会いできるのを楽しみにしております。
もうーこうなると、会計処理がどうとか以上に反社会勢力?
この委員の一人である社外取締役のカーティス・フリーズ氏って、プロスペクトの会長ですな(汗)
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